湯まわり設備メーカーのノーリツ(腹巻知社長)は、高効率ガスふろ給湯器エコジョーズ「GT-C2462シリーズ」およびIoT技術を導入した無線LAN対応給湯器リモコンをリニューアルし、スマートフォンを通して遠隔(宅外から)でも入浴状況を把握できる「おふろの見まもり」機能を拡充し、3月1日に発売する。
近年、高齢者の浴槽での入浴事故(溺死)は増加傾向にあり、2007年と2019年の発生件数を比較すると6割以上の増加となり、社会課題となっている。
同社は17年に入浴事故対策の一助となることを目的に、「おふろの見まもり」機能を業界で初めて開発。浴室リモコンの人感センサーと給湯器本体の水位センサーで、浴室への入室および入浴状況を検知し、台所リモコンや宅内の無線LANとつながったスマートフォンなどのアプリ画面で確認できる機能だ。従来は宅内からの確認のみだったが、新機種より宅外からでも入浴者の見まもりが可能となり、さらにリモコンの音声による呼びかけ、応答の有無の確認が新機種として加わった。
設定した入浴時間が経過すると、アプリにアラームで通知する。呼びかけ機能では、アプリ画面から「今すぐ呼びかけ」をタップすると、浴室リモコンから入浴者に「アプリから呼びかけがありました」と音声が流れる。その後、入浴者が点滅している浴室リモコンのスイッチを押すと、アプリ画面に「応答がありました」と表示され、宅外からでも入浴者の状況を確認できる。