スマホによるQRコード/バーコード電子決済のペイペイが、12日から「100億円キャッシュバック」の第2弾を
打ち込みます。
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前回12月は社会問題になるほどインパクトがありました。昨年10月から事業が開始されましたが、キャンペーン効果で400万人が登録しているそうです。私も登録したら「500円」がプレゼントされました。12日以降、確実に使用することになるでしょう。
実はCOCのPB経営者は「キャッシュレス」には高い関心を持っています。関心というより不安です。現状のクレジットカード対応していないSSがすくなくないことです。また、カード機能を持つ会社でも元売系列のポイントシステムがないハンデがあります。
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このポイントが厄介な存在です。SSは金額が張るので、コンビニに比べて交換率は低いものの1回で15ポイントほど溜まります。週末には「ポイント4倍セール」があるのでさらに溜まります。
もっとも私の感覚では、SSはポイントを溜める場所で、使う場所はコンビニや喫茶店などでしょう。140ポイントはガソリン1㍑ですが、コンビニならペット飲料やおにぎり買えますから。
ポイントはともかく、PBのキャッシュレス機能を強化したいと考えて、ここ数年は流通コンベンションで出会った企業、記事で読んで興味を持った会社に接触しています。
インバウンドの外人旅行者が日本で苦慮しているのは、言葉の壁よりも決済が現金だけの店が多いということです。東京五輪を控えた政府も焦って、現状18%のキャッシュレス比率を五輪後に40%に引き上げると政策誘導しています。その中で、消費増税対策として期間限定ながら、現国会で法案成立後にカード手数料、設備費用に補助金制度を行います。
魅力的なのでウキウキしながら、担当の経産省消費・流通政策課キャッシュレス推進室に問い合わせました。結果は、思い切り落ち込みました。無知でした。
SSは売上高が高いので、原則、対象外でした。予算総額が2800億円なのでSSの手数料補助だけで吹き飛びますね。設備の3分の2補助は魅力的だったのですが。
ただ、元売直営や大企業以外の中小企業には「2%消費者還元補助」は出ます。これはカード手数料補助の意味があります。PBがカードを躊躇するのが、系列の倍の手数料率です。この補助を機にキャッシュレスに挑んでほしいものです。
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そこで冒頭のペイペイです。昨秋のCOC研修会で専門家を呼んで勉強しましたが、彼は電子決済を詳細に説明しました。そして「10近い企業群が必死に市場を作ろうとしている。手数料無料もあるからとりあえずやってみたら」と述べました。
さすがCOC、話を聞いた某会員が12月キャンペーン前にペイペイ加盟していました。給油は終了しないと金額が確定しないのですが、スペシャル技で対応しています。地方ですが、キャンペーン効果でじわじわ増加しているそうです。
先の専門家によると、カードが普及したのは銀行系でない旧通産省管下の信販系がイケイケ営業したことが大きいと言います。同じように向こう傷を恐れない電子決済系がキャッシュレス市場を動かしてほしいものです。
COC・中央石油販売事業協同組合事務局