『スポーツジム 車で行って チャリをこぐ』─。
毎年恒例の「サラリーマン川柳」(第一生命主催)のことしの第1位がこれ。個人的にはそれほどおもしろくないかな。それに、サラリーマン川柳なんだから、会社勤めの人たちの“あるある”でなくちゃ。その意味では、『ノーメーク 会社入れぬ 顔認証』(3位)とか、『電子化に ついて行けずに 紙対応』(5位)などのほうが、職場におけるペーソスが感じられてナイスだなと思う。
職場での辛いことや恥ずかしいことを笑い飛ばせるぐらいでないと、このストレス社会を生きては行けない。人間は笑うだけで免疫機能が30%ほどアップするそうだ。脳や脳下垂体にある鎮痛作用のあるエンドルフィンが笑うことで分泌が促進され、緊張をときほぐして体をリラックスさせる。何よりも笑うことでプラス志向なれるうえ、傷みを和らげてくれる効果もある。笑うことは良いこと尽くめというわけで、がん患者の治療の一環として、コメディ映画を定期的に上映する病院もあるという。
GS業界で笑いが止まらない思いをしている方はあまりいないだろうから、せめておもしろい話を聞いたり、テレビを観てげらげら笑ったりして、ストレスを解消しなければやっていられない。とはいえ、連日テレビをにぎわしているのは、モノマネやコントやドッキリといった頭をからっぽにしてただ笑っていればいいモノばかり。まあ、それはそれでいいんだけれど、たまにはウィットに富んだジョークを楽しんでみるのもよい。たとえばこんな感じ。
『あるアラブの大富豪の親子の手紙のやりとり
親愛なるパパへ;東京はとても素敵なところで、みんなは良くしてくれるし、僕はここが気に入っています。だけどパパ、僕は学校に純金のフェラーリで通学するのがちょっと恥ずかしいんだ。先生やクラスメートはみんな電車を使っているというのに。
親愛なる息子へ;今日2000万米ドル(約22億円)をお前の口座に振り込んでおいたよ。あまり父さんたちを困らせないで、さっさと電車を買いに行ってきなさい』─。
えっ?全然笑えないって?まあ、石油業界で働いていると、なんだか腹が立ってくるようなジョークかも。でも、私はジョークというのは少々毒気を含んでいたほうがおもしろいと思う。
『ある老人がハイウェイを運転していた。その時、妻が心配そうな声で彼の携帯に電話を掛けてきた。「あなた、気をつけて。ルート22号を逆走している狂った男がいるってラジオで言ってたわよ」。老人は「ああ、知ってるわい。でも、一台だけじゃないんだよ。何百台という車が逆走してるんだよ。困ったもんだ』─。
えっ?これもだめ?まあ確かに高齢者ドライバーの事故が多発している昨今では、笑い事で済まされないかも。でも、不謹慎だと思いつつもやっぱり笑ってしまう。
夫婦の会話:「ねえあなた、きょうはいいニュースと悪いニュースの二つあるの。どっちを先に聞きたい?」「そうだなー、やっぱりいいニュースだな」「あなたの車のエアーバックは正常に作動したわ」─。
親子の会話:「ねぇ、ママ。あのブルドック、ジェーンおばさんに似てるわね」「そんなこと言うもんじゃありませんよ。誰が聞いてるか分からないわ」「大丈夫よ。犬には人間の言葉なんて分からないもの」─。
先生と生徒:「ワシントンが桜の木を切ったことを正直に話したとき、彼の父親はすぐに許しました。なぜだか分かりますか?」「はーい、ワシントンはまだ斧を持っていたからだと思いまーす」─。
せいぜい笑って、免疫力を高め、ストレスと戦って行こうじゃありませんか。
セルフスタンドコーディネーター 和田信治
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