6月26日にCOC令和6年度第35期通常総会及び研修会を開催しました。まことに小さな組織ですが北海道から九州まで会員が集まって、元気なお顔を見ながら歓談するのは本当に楽しいものです。50人弱の集まりにすぎませんが。
総会自体は事業報告と決算報告、予算と活動方針を承認してもらって終了。その後の研修会に時間を割いて、かなり盛りだくさんの内容となりました。お陰で事務局の私はタイムマネジメントに苦慮することになりました。自分で自分の首を絞めています。
今回は「マーケティング」「エネルギー地政学」「SSのネットPR戦略」で講師お三方をお呼びしました。
また、オブザーバーの方々から商材やシステムのプレゼンが4組あって、予定の時間をオーバーしてしまいました。研修会終了後は会場にケータリングされた食事で懇親会となり、随所で話が大盛り上がりしていました。
参加者は50人弱と小さな集まりです。しかし、途中で感じたのですが、講師と参加者、参加者同士の距離が近いので、「ライブ感覚」の良さがあります。
最近、有名なタレントでライブに力を入れる方が増えています。テレビや大劇場に比べて反応を皮膚で感じることができるからです。そしてコアなファンが増えるという効果もあります。
COCはライブハウスですね(笑)。
研修会の「ネットPR戦略」には、講師にgogo.gsサイト運営者の宗像祐典さんをお呼びしました。最初は個人が趣味的に始めたのを宗像さんの会社ゴーゴーラボが引き継いだそうです。
トップ画面に「ガソリン安値ランキング」が毎日更新されます。当初は業界人からお叱りの声が飛んできたそうです。たまにCOC会員が1位になることがあります。くだんのSS経営者に対して、COC某理事は「公正取引委員会です。おめでとうございます!」とイタズラ電話をしていました。
私は、SSはもっとSNSなどネットのツールを徹底活用すべきではないかと考えてきました。ホームページを持つ会社が少なくありませんが、2年ほど前、某系列特約店のHPを見たら「最新情報」が“2013年”で止まっていました。HPを作っても更新する仕組みがないのでしょう。しかし、企業イメージは確実に下がります。
最近はLINEや元売アプリが盛んになっています。ただ、価格や値引きクーポンなど給油がらみの情報が大半です。(顧客にとって悪い情報ではありませんが)
宗像さんは、飲食やゲームなどは未知のものに対して反応する傾向があるとして、ではSSは存在そのものを告知してもコスパは良くないと言います。
と言うのも、同社はサイト利用者向けに有効回答数の多いアンケートを行っています。それによると、利用するSSは2店舗以内という回答が8割近くを占めたそうです。つまり、SSの存在は認知されているということです。
一方、車検を行う場所として2015年のアンケートは衝撃的な結果です。SSはわずか6%でした。ディーラーが6割近くあり、整備工場、カーショップもSSを上回りました。
SS車検を行わない理由は、「SSは高いイメージがある」「価格が分からないし技術面で不安」「SSに車検のイメージがない」といった回答があったのですが、ほとんどが「イメージ回答」です。
逆にイメージを払拭する情報発信をすれば、SS商品の可能性が広がります。宗像さんは「ネット情報で興味を持ってもらって、店頭でしっかりと説明できるきっかけをどう作るか」がネット告知のポイントとします。SSは給油客という大きな母数を持っているので、うまく伝われば確率として反応する絶対数は増えるということです。
多くの出席者が反応して、懇親会では宗像さんと熱心に語り合っていました。
COC・中央石油販売事業協同組合事務局