COCと独立経営<967>PBが供給排斥されている – 関 匤

この稿が出た時の状況は見えませんが、「トランプ速やかに勝利せよ!」の心境です。イランには申し訳ないけれど。
しかしロイター電は12日こう伝えています。「イランの指導部はほぼ無傷のままで、近い将来に崩壊する兆しはないと米情報機関が分析している。…イランの精鋭部隊『イスラム革命防衛隊』と指導部が支配権を維持している実態が、米情報機関の報告書で浮き彫りになった。…トランプ米大統領は、軍事作戦を『間もなく』終える意向を示している。しかし、イランの強硬派指導者が確固たる地位を維持している限り、終結点を見つけることは難しいかもしれない」(要旨)。

1979年のイラン原理主義革命が発火点になった第二次オイルショック時に、ホルムズ海峡封鎖の危機感が高まりました。幸いそういう事態は無かったのですが、今回は10数隻のタンカーが攻撃を受けており事実上の封鎖状態です。かつて堺屋太一氏が書いた「油断」が現実のものとなりました。

未踏のガソリン200円突破
未踏のガソリン200円突破

資源なき日本は国内製品価格の爆上がりです。ガソリンはついに「205円看板」の出現です。(写真)
あっさりと大台を超えました。ガソリン価格で史上最高値です。安めの価格でいつも賑わうSS店頭は閑古鳥が鳴いていました。仮需の反動でしょう。この水準で動けば3月は大幅減販確定です。

資源エネルギー庁は11日、「イラン情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」として、
1 ガソリンについては全国平均170円を超える部分について10/10の補助
2 軽油は、暫定税率廃止の4月1日まで、税率相当の17.1円補助に加えて、追加的に支給。
3 重油・灯油は、従前の5円定額引下げ補助に代えてガソリン同額の補助。
4 以上を19日出荷分より支給。
と補助制度を再開します。

また、国際エネルギー機関(IEA)は11日、日本など加盟32カ国が過去最大となる合計4億 の石油備蓄の協調放出に全会一致で合意したと発表。
ホルムズ海峡をギリシャ船籍のタンカーが通過してインドに向かったという情報も重 な って、WTIで 100 ドルに近付いた原油は
10ドル強の暴落となり ま した。それも一瞬で再び高騰、下落の乱高下となり90ドル前後でもみ合っています。
高市首相は、IEAの正式決定を待たずに日本単独で16日に備蓄原油放出を決めました。「3月20日を過ぎると(ホルムズから)日本
に向かう船がいなくなる(経産省担当官)」(TBS)という危機感を反映したものです。


こういう時に供給で排斥行為を受けるのがPBです。すでに「系列安業転高」の卸売り価格に転じています。加えて供給削減です。
商社によっては「前年比50%減」の通告もあります。これでは3月半ばで閉店を余儀なくされます。
「系列じゃないから仕方がないだろう」という声があります。そうでしょうか。
元売は過去に石商から「業転を無くせ」と要求された時に「業転は一滴も出荷していない」と答えていました。
これは元売が正しいのです。なぜなら、彼らは「特約店」以外に一滴も売っていないからです。

中間商社は元売の特約店です。元売から見れば、PBは商社の「需要家」という位置付けです。現在の元売の供給体制は、特約店への安定供給を止めて需要家を困らせているという構図です。
資源エネルギー庁も誰もやりたがらない「SS過疎地対策」よりも、すでにSS当たり1万人前後の消費者を持つPBの安定供給に気遣いしてもらいたいものです。国家備蓄放出で供給が緩和されることを切望します。

COC・中央石油販売事業協同組合事務局


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