かどや製油「2018年度決算説明会」を開催（2019年6月17日油脂版主な記事抜粋から）

かどや製油（東京都品川区、小澤二郎社長）は、10日に東京都目黒区の香港園で「2018年度決算説明会」を開催した。
はじめに、小澤社長が決算概要について説明。「売上は上がったが、原料高などの影響により利益はかなり圧縮された。一昨年11月に子会社化したカタギ食品の業績が、今回は1年間フルに加わり、食品ごまの販売数量を底上げした。原料については、中国が買っているわけでもなく、需要も伸びていないようだが高くなっている。今期はこのままずっと行くと思う。業務用については値上げを始めており、まだ交渉している得意先もあるが、ある程度、目途が付きつつある。家庭用は7月から値上げを行う。これだけ原料が上がると覚悟をして交渉をしていかなければならないと思っている。全体的に需要が落ちていることはない。ねりごまについても新しい使い方を提案して需要を喚起する努力をしていく」と述べた。
また、昨年9月に着工した袖ケ浦工場（千葉県袖ケ浦市、椎の森工業団地）の現状報告も行った。敷地面積は83,823㎡、建築面積は8,550㎡。完工（一期工事）は今年度下期を予定。投資総額は約80億円で、事業内容はごま油の製造。工場の建屋は完成し、今は内装を行っている段階。夏の終わりから9月にかけて設備が入る予定とのこと。