伊藤忠エネクスホームライフ東北(略称=伊藤忠エネクスHL東北、内海達朗社長)はこのほど、LPガスを供給する顧客に対し、LPWA(Low Power Wide Area=長距離の通信を低消費電力で実現できる無線通信技術の総称)を活用したLPガスの集中監視システムを全面導入すると発表した。
本件により同社は、一般家庭の顧客に対し、定時検針・LPガスメーター開閉栓の自動化およびスマートメーターとの同時設置によるデータの蓄積とそれらを活用した新サービスの開発を行う。2021年度内にシステム導入率100%を達成させ、第一号LPガス認定販売事業者(ゴールド保安認定事業者)の認定取得を目指す。第1号LPガス認定販売事業者とは、集中監視システムなど高度な保安機器を導入し、保安の高度化に積極的に取り組んでいるLPガス販売事業者を経済産業大臣または都道府県知事が認定する制度である。
直近の新型コロナウイルスの感染拡大や、ガス業者を装った事件の発生などにより、顧客宅への訪問を控えるケースも発生している。労働人口の減少は今後加速度的に進行する見通しであり、新型コロナウイルスの感染症も収束の目途が立たない状況を背景として、同社はLPガス供給業務の自動化と効率化の一環として本件の開始を決定したものだ。