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出光が国内元売り初の外航船舶向けバイオ混合燃料の供給開始(2025年12月5日の記事から)

出光興産は12月3日、兼松(東京都千代田区、宮部佳也社長)と協業し、国内石油元売りとして初めて(出光調べ=2025年12月)、外航船舶向けに重油とFAME(脂肪酸メチルエステル)を混合したバイオ混合燃料の供給を開始した。
この取り組みでは、兼松油槽(兼松グループ会社)の海上出荷設備を活用し、バイオ混合燃料の供給体制を構築する。
出光は川崎汽船などの海運会社に対して供給を開始しており、2026年3月までに内航船舶向け含め、合計5000トン(載貨重量30万トンの大型船舶が約50日間運航する際に使用する燃料量に相当)のバイオ混合燃料の供給を目指す。
これにより、海運業界の脱炭素化に貢献する。
出光は海運業界の脱炭素化の動きに応じて、従来の船舶燃料と比較して約20%のCO2排出量削減が見込めるバイオ混合燃料の実用化に向け、北海道で内航船舶を対象とした運航試験を23~24年に実施した。

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