日 刊

北海道・苫小牧CCS開坑式でJAPEXが事業説明会(2025年12月17日の記事から)

国が「地球温暖化対策の最後の砦」と位置付けるCCS(CO2の回収・貯留)。
2030年度までに貯留開始を目指す国内外9つの「先進的CCS事業」のうち、トップバッターである北海道・苫小牧地域CCSの開坑式が12月15日に苫小牧市内のホテルで開催された。
石油資源開発(JAPEX)はコンソーシアムを組む出光興産、北海道電力や行政関係者、地元関係者らを招待し、試掘場見学や事業説明会などを開催した。
JAPEXの山下通郎社長は、CCSは火力発電の脱炭素化やCO2排出削減が困難なセクターのカーボンニュートラル(CN)実現に向けて不可欠な技術と指摘。
CCSは、同社が石油・天然ガスの開発事業で培ってきた地層評価、掘削、モニタリングの技術を生かせる分野で、早くから注目し、精力的に取り組んできたとし、出光、北電とともに2026年度内の最終投資判断を目標に鋭意検討を進めていくと述べた。

新聞購読の申込みはこちら

関連記事

日 刊 日本のCCS事業が本格始動(2023年6月20日付記事から) 日本のCCS(CO2の回収・貯留)事業が、本格始動した。 エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、ENEOSや出光興産、INPEX、石油資源開発(JAPEX)などの元売・石油開発事業者がそれ...

続きを読む

日 刊 出光タンカーの風力補助推進装置を環境対応VLCCに世界初搭載(2025年12月10日の記事から) 出光タンカー(出光興産100%出資会社)は12月2日、ジャパン マリンユナイテッド(JMU)有明事業所で2028年および2029年に竣工予定の環境対応VLCC(大型原油タンカー)2隻に搭載する風力補助...

続きを読む

日 刊 出光がCO2フリー電力を東武グループに供給開始(2025年11月26日の記事から) 出光興産はこのほど、東武商事(東京都墨田区)が取り扱う「東武のでんき」を通じて、東武グループの施設に対し、実質再生可能エネルギー100%・CO2排出量ゼロとなる電力「グリーンプラス」の供給を開始した。...

続きを読む

日 刊 出光が独スタートアップINERATEC社へ出資、小型モジュールで合成燃料を製造(2025年11月18日の記事から) 出光興産は11月7日、出光CVC(Idemitsu Corporate Venture Capital)を通じて、INERATEC GmbH(INERATEC社、本社=ドイツ)に出資した。 同社は、...

続きを読む


〒104-0033
東京都中央区新川2-6-8
TEL: 03(3551)9201
FAX: 03(3551)9206