エネルギーソリューションを提供するシナネン(安田貴志社長)は4月5日、再生可能エネルギーの導入・調達ソリューションを提供するクリーンエナジーコネクト(山口浩一社長)と提携し、FIT(再エネ固定価格買取制度)に依存しない非FITの太陽光発電所を活用したバーチャルコーポレートPPAによる新たなビジネスモデル展開を共同構築すると発表した。
バーチャルコーポレートPPA(電力購入契約)は、企業が太陽光や風力などの電力を発電事業者から直接、長期に購入する契約である。海外の大手IT企業で採用されている調達方法で、日本国内の環境先進企業からも次の再エネ調達手段として注目されている。
上記2社は国内でのバーチャルコーポレートPPAの展開において、現行の電気事業法と照らし合わせ、関係各所と調整の上、最適な提供スキームを構築すべく、提供準備を進めている。
今回のバーチャルコーポレートPPAの提供により、企業側は新規の再エネプロジェクトの創出に貢献でき、既存の火力発電所からの電力供給を減らすことができるため、持続可能な経営を目指すための効果的な気候変動対策ができるだけでなく、バーチャルコーポレートPPAの契約により、卸電力市場の高騰に左右されず、ファイナンス面でも安定した契約として再エネを調達することが可能となる。