日 刊

岩谷産業 過去最高益を更新 前3月期決算発表記者会見を開催(2021年5月26日付 主な記事から)

岩谷産業(間島寛社長)は5月17日、2021年3月期の決算発表記者会見をオンラインで開催した。同会見では、同社の2021年3月期(2020年4月1日~2021年3月31日)の連結実績を発表するとともに、事業内容を説明した。

同社を代表して間島社長が2021年3月期の連結決算について説明した。それによると、売上高6,355億9,000万円(前期比7.5%減)、営業利益299億8,600万円(同4.4%増)、経常利益344億600万円(同6.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益232億700万円(同10.5%増)を計上した。
当連結会計年度における日本経済は、国内外での新型コロナウイルスの影響により、第1四半期に経済活動が制限された結果、個人消費や設備投資が大きく落ち込んだ。第2四半期以降は、緊急事態宣言解除後の経済活動の再開に伴い、回復傾向が続いたが、未だ収束の目途は立っておらず、依然として不透明な状況は続いている。
同社の概況では、売上高は新型コロナウイルスの影響により、工業分野向け主力商品の販売が減少したことに加え、LPガス輸入価格が低位に推移し減収するも、消費者向け商品の販売増加やLPガス市況要因による影響、販売管理費の減少および営業外損益の改善などにより、全利益項目で増益となり、過去最高益を更新した。
このような状況の下、同社グループは中期経営計画「PLAN20」の基本方針である「成長戦略の推進」と「経営基盤の拡充」に取り組んだ。
脱炭素への取組みが加速するなか、共同代表者として参画している「水素バリューチェーン推進協議会」では、水素社会の実現に向けた政策提言を政府に対して行った。
LPガス事業については、同社独自のIoTプラットフォーム「イワタニゲートウェイ」の事業化に向けた実証を完了し、2021年度より設置を進めていく。同社が持つ事業基盤にIoTプラットフォームを融合させ、高齢化や過疎化など地域が抱えるさまざまな問題の解決に向けて、新しいサービス・価値の創造に取り組む。
カートリッジガス事業については、アウトドアオリジナルブランド「FORE WINDS(フォアウィンズ)」の新製品の販売を国内と米国にて開始。引き続き、新商品の開発や既存商品の改良を進め、需要の開拓に努める。
この結果、当連結会計年度の経営成績については上記のとおりとなった。

新聞購読の申込みはこちら

関連記事

日 刊 経産省とIEAがLNG産消会議「不確実なLNG需要予測に対応」(2024年10月8日の記事から) 経済産業省は10月6日、国際エネルギー機関(IEA)との共催で、LNG産消会議2024を広島県内のホテルで開催。 日本はイタリアとガスセキュリティの強化を含めた協力について、JOGMEC(エネルギー...

続きを読む

日 刊 経産省、今年もGXウイークを開催(2024年10月3日の記事から) 経済産業省は10月6日~10月15日にかけて、「東京GX(グリーントランスフォーメーション)ウィーク」を開催。 クリーンエネルギー中心の経済・社会、産業構造へ転換し、脱炭素と経済の成長・発展につなげ...

続きを読む

日 刊 JOGMECがプルタミナなどと共同研究「メタン排出量の測定と定量化」(2024年8月29日の記事から) エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とインドネシア国営石油会社プルタミナ、およびプルタミナ関係企業のPT Pertamina EP(PEP)、JOB PERTAMINA―MEDCO E&P T...

続きを読む

日 刊 ENEOS Powerなど出資の五井火力発電所8月から営業運転開始(2024年7月30日の記事から) 世界最高水準の発電効率を誇る最新鋭の発電設備を有する五井火力発電所(五井ユナイテッドジェネレーション、千葉県市原市)が、8月1日の営業運転開始予定を前に報道公開された。 ENEOS PowerやJE...

続きを読む


〒104-0033
東京都中央区新川2-6-8
TEL: 03(3551)9201
FAX: 03(3551)9206