LPガス振興センター(岩井清祐理事長)は3月3日、第1回「アジアLPガスフォーラム2021」をオンラインにて開催した。
同フォーラムは、上流部門の供給をメインとした国際セミナーと違い、今後も需要伸長が見込まれる東南アジアでのLPガス企業の中流・下流での活動の紹介だけでなく、東南アジア諸国の企業と外国企業双方から、それぞれ要望や提言などを行い、双方向での議論の深化を目的とするものだ。なお、今年度は渡航制限などにより、 海外企業の講演は1社のみで、日本企業中心の発表となった。
フォーラムの開催にあたり、主催者を代表して同センターの岩井理事長は「本フォーラムは、今後も需要伸長が見込まれる東南アジアのLPガス事業の発展をテーマとしている。LPガスはクリーンで可搬性に優れ、劣化しにくい特性を持ち、今後われわれが目指していくべきカーボンニュートラルな社会においても、必要なエネルギーとして生き残れるものと確信している。東南アジアにおいても、引き続き需要が拡大していく中でLPガスが消費者から信頼され、選択されるエネルギーとなるためには、安定した品質の製品供給に加え、販売網の整備、ロジスティックスの整備、さらには取扱時やガス使用時における事故防止のための保安の仕組みの整備などが必要である。また、これらを実現するために法律など基準の整備、優れた設備と機器の導入も重要だ」。
「知見と技術を有する海外資本と提携した事業の展開も考えられる。本フォーラムでは、参加者の方々に事例を紹介することにより、アジア各国の経験と知見を共有していただき、皆さまの事業の発展をサポートしたいと考えている」などとあいさつした。