岩谷産業、川崎重工、電源開発、丸紅、AGL Energy、住友商事の六社が参画する水素サプライチェーンの実証実験を行う豪州のコンソーシアムは、同国のビクトリア州に建設した褐炭ガス化・水素精製設備(電源開発所掌)と水素液化・積荷基地(川崎重工、岩谷産業所掌)の両施設が運転を開始したことに伴い、豪州連邦政府、ビクトリア州政府および在豪日本政府の関係者に対し、このほど褐炭ガス化・水素精製設備を公開した。
世界初の液化水素国際間サプライチェーン構築実証実験は、豪州ビクトリア州ラトローブバレーから算出される褐炭から水素を製造し、同州のヘイスティングス港にて液化・積荷し、日本の神戸液化水素荷役実証ターミナル(Hy touch 神戸)に輸送することにより、水素サプライチェーン構築に必要な一連の技術実証を行う。
現在は、2020年11月にヘイスティングス港に建設した水素液化・積荷基地および2021年1月にラトローブバレーで水素製造開始に伴う褐炭ガス化・水素精製設備の機能・性能確認を行っている。