日本瓦斯(略称=ニチガス、和田眞治社長)は4月27日、決算説明会をオンラインで開催し、同社グループの2021年3月期(2020年4月1日~2021年3月31日)の連結業績を発表するとともに、詳しく事業内容を説明した。
2021年3月期は売上高1,434億9,000万円(前年同期比8.3%増)、営業利益136億2,700万円(同18.3%増)、経常利益140億6,200万円(同31.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は93億7,300万円(同21.1%増)と増収増益を計上した。
同社はデジタルによるイノベーションで新たな社会課題を解決し、中長期的な企業価値の向上を目指す方針であり、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)に対して積極的に取り組んできた。
また、脱炭素社会への取組みは、地球全体のサステナビリティにとって重要な課題と認識しており、同社は2020年の統合報告書においてCO2削減計画を公表。同社のLPG託送サービスを業界各社に利用してもらうことにより業界全体のCO2排出量を約50%削減すること、非化石由来の電源調達や省エネルギーガス機器の普及を促進することにより、2030年に世帯当たりCO2排出量を約50%削減することを目標としている。
2021年3月16日、LPガス業界における新たな絆の起点となるLPガスハブ充填基地「夢の絆・川崎」が、初稼働の日を迎えた。同施設は、海外を含む多くの異業種と連携し、最新テクノロジーを組み込んだ世界最大規模のDX(デジタルトランスフォーメーション)実装自動化LPガス充填基地である。夢の絆はビッグデータを活用し、オープンイノベーションで新たな社会的価値を創出する「共創プラットフォーム」であるが、同社にとって、これはSDGs16(平和と公正をすべての人に)および17(パートナーシップで目標を達成しよう)の実行基盤として位置付けられるものだ。