新コスモス電機(髙橋良典社長)は、携帯用ガス検知器「コスモテクター XP-3000Ⅱシリーズ」を開発し、七月から販売を開始した。
吸引式の携帯用ガス検知器は、幅広い業種においてガス漏えい個所の確認や、濃度測定などさまざまな用途で使用されている。
同社では、1983年に吸引式の携帯用ガス検知器「コスモテクターシリーズ」を発売。爆発危険濃度測定から高感度測定、高濃度測定といった幅広い用途に対応する携帯用ガス検知器のスタンダードとして多くの顧客から使用されてきた。その後、2005年にリニューアルし、これまでに累計で10万台を販売してきた。
一方、さらなる高機能化、堅牢さを求める声や時代に合わせた新たなニーズも出てきており、この度コスモテクターシリーズを大幅にリニューアルした。
今回開発した「コスモテクター XP-3000Ⅱシリーズ」は、これまでのコスモテクターシリーズと同様に、幅広い用途に対応する機種をランナップ。新たに低濃度から爆発危険濃度までの可燃性ガスを一台で検知可能な「ワイドレンジモデル」が登場した。
また、Bluetoothを搭載し、スマホの専用アプリと連携。警報時には位置情報などをメールで自動送信し、関係者に漏えい場所を知らせる。
さらに、従来は「校正曲線表」を用いて他のガス種の参考値を割り出す必要があった「ガス濃度の読み替え」は、自動で三二種のガス種への読み替えが可能になった。落下などへの耐衝撃性が従来機種より大幅にアップしている。
まずは、可燃性ガス(メタン、プロパン、イソブタン、水素など)用・酸素用から販売を開始し、今後その他のガス種用の機器を順次ラインアップしていく。
同製品は、石油化学工場、半導体工場等各種工場、土木建設業、電気工事業、都市ガス・LPガス業界、通信工事業、農業・畜産業などを販売対象とし、二一年度販売目標は、5,000台(シリーズ合計)としている。