日 刊

国交省が作業船への次世代燃料導入の検討開始(2025年7月17日の記事から)

国土交通省港湾局は、港湾工事に従事する作業船にバイオディーゼル燃料等を使用し二酸化炭素排出量の削減効果等を検証する「作業船への次世代燃料導入効果検証試行工事」を、7月1日以降に公告する直轄港湾工事を対象として開始することを発表した。
港湾工事では作業船による海上工事が不可欠だが、直轄港湾工事から排出される二酸化炭素のうち作業船由来の直接排出量が約2割を占めており、この削減がカーボンニュートラルポートを形成する上で重要だ。
このため、直轄港湾工事に使用する作業船に、二酸化炭素排出量が少ない次世代燃料として期待されているFAMEやGTLを導入し、実際の港湾工事の現場で二酸化炭素排出量の削減効果等を検証する試行工事を開始することとした。
FAMEは、廃食油を化学的に処理することで軽油に近い性質に変換したバイオディーゼル燃料の一種。
GTLは天然ガスを原料として化学反応によって合成された液体燃料。
今後、試行工事で得た知見を活用し、港湾工事から排出される二酸化炭素排出量の更なる削減に向けた取り組みを進めていく。

新聞購読の申込みはこちら

関連記事

日 刊 経産省、2028年度下期から「E10ガソリン」先行導入へ(2025年5月26日の記事から) 経済産業省は5月22日、次世代燃料の導入促進に向けた官民による商用化推進ワーキンググループ(第7回)を開き、ガソリンのバイオエタノール導入拡大に向けたアクションプラン案を示した。 2028年度下期を...

続きを読む

日 刊 コスモが相鉄バス食堂の廃食用油を活用、路線バスにバイオディーゼル燃料を供給(2025年4月4日の記事から) コスモ石油マーケティングおよび、コスモエネルギーソリューションズと相立興産は、相鉄バスが運行する旭営業所系統バス向けに、国産バイオディーゼル燃料「コスモCF-5」の納入を3月18日から開始した。 併...

続きを読む

日 刊 経産省がクリーン燃料を証書化、2027年度から本格稼動(2025年3月28日の記事から) 経済産業省は3月25日、第18回脱炭素燃料政策小委員会(委員長=近藤元博・愛知工業大学教授)を開催。次世代燃料の導入拡大に向けて、新たなクリーン燃料証書制度の創設を目指すことを明らかにした。 同制度...

続きを読む

日 刊 コスモが神戸の港湾作業車に国産バイオディーゼル燃料の導入開始(2024年4月23日の記事から) コスモ石油マーケティングおよび商船三井テクノトレードは、商船港運が運営する神戸国際コンテナターミナル(KICT)において、同社グループ会社の商港テクノサービスが港湾荷役機器整備のため使用しているフォー...

続きを読む


〒104-0033
東京都中央区新川2-6-8
TEL: 03(3551)9201
FAX: 03(3551)9206