経済産業省は10月9日、第31回エネルギー構造転換分野ワーキンググループ(座長=平野正雄早稲田大学大学院教授)を開催。
2027年度に実証運転を開始する計画の再生可能エネルギー系合成燃料のパイロットプラント(日量300バレル)の建設・試験について、足元の建設市況の激しい高騰の継続などから、無期延期(グリーンイノベーション事業での実証中止)を、ENEOSが申告・説明した。
再エネを起点とした合成燃料製造および実証コストは、WGの想定時よりさらに上振れする見込み。
合成燃料の社会実装に向けて、足元の環境でより経済性の高いバイオマスを起点としたバイオ系合成燃料の実装を優先するため、同社は中止を申し入れた。再エネ系の合成燃料製造の長期的な研究開発は継続する。
経産省は、合成燃料製造技術開発事業で開発を進めているFT(フィッシャー・トロプシュ)合成の技術は、バイオ系合成燃料とも共通であることから、これまでの成果の活用を求める。
ENEOSが再エネ系パイロットプラント建設を中止(2025年10月14日の記事から)
関連記事
日 刊
ENEOS系列SS数1万1568カ所、前月比31ヵ所減(2025年11月20日の記事から)
ENEOSはこのほど、10月末時点の系列SSが、前月から31カ所減って1万1568カ所となったことを明らかにした。
フルは6889カ所で27カ所減。セルフは4679カ所で4カ所減っている。
総数に...
日 刊
ENEOSがインドNGELとGメタノール供給で覚書(2025年10月23日の記事から)
ENEOSは10月10日、インド国営電力公社の完全子会社(NGEL)と、同社がアンドラプラデシュ州で生産予定のグリーンメタノールおよび水素誘導品の供給に係る覚書を、大阪・関西万博のインドパビリオン内で...
日 刊
ENEOSが東京・八潮地区に商用車専用EV充電ハブ開設(2025年10月3日の記事から)
ENEOSは10月1日から、東京都品川区八潮地区に、EVトラックをはじめタクシーやバスの利用もできる充電ハブ「大井充電ステーション」を開設した。
全長9mのEVトラックにも対応。最大6台の車両を同時...
日 刊
ENEOS PowerとEREを来年4月から一体運営、新社長に小野田氏(2025年9月30日の記事から)
ENEOSホールディングスは9月26日、グループの主要事業会社で電気事業を担うENEOS Powerと、再生可能エネルギー事業のENEOSリニューアブル・エナジー(ERE)の両社について、来年4月1日...

〒104-0033
東京都中央区新川2-6-8
TEL: 03(3551)9201
FAX: 03(3551)9206