経済産業省はこのほど、第1回CCS(CO2の回収・貯留)事業の支援措置に関するワーキンググループ(WG、座長=武田邦宣大阪大学大学院法学研究科長)を開催。
支援の基本的な考え方について、OPEX(運営費)支援におけるCCSコスト(≒基準価格)は、オランダを例にオークション形式で設定することを示した。
事業者間競争を促す視点や支援の透明性、迅速なCCS事業の立ち上げ、CCS事業法との整合性なども踏まえた。
支援期間は、2030年からCCS事業の開始を目指す先進的9案件について、諸外国の支援制度を参考に、CCSコストと排出者が負担するCO2対策コストが逆転するまでの中長期にわたり実施。
支援対象は、オークションを落札した事業者の計画について、最終投資決定及び事業開始までのスケジュールや実施体制が妥当であること、エネルギー政策やGX(グリーントランスフォーメーション)の取り組み方針と整合が取れていること、拡張可能性など、将来的なコスト低減や自立の見込みがあること、などを確認する。
経産省、CCS運営支援はオークション形式で(2025年2月26日の記事から)

関連記事
日 刊
経産省が各製油所にCO2排出枠を算出へ(2025年7月30日の記事から)
経済産業省は7月24日、排出量取引制度小委員会製造業ベンチマーク検討ワーキンググループ(第1回、座長=有村俊秀早稲田大学政治経済学術院教授)を開催。
2026年度から開始する排出量取引制度に関連して...
日 刊
国交省が作業船への次世代燃料導入の検討開始(2025年7月17日の記事から)
国土交通省港湾局は、港湾工事に従事する作業船にバイオディーゼル燃料等を使用し二酸化炭素排出量の削減効果等を検証する「作業船への次世代燃料導入効果検証試行工事」を、7月1日以降に公告する直轄港湾工事を対...
日 刊
コスモエコパワーの新むつ小川原ウィンドファーム営業運転開始(2025年7月15日の記事から)
コスモエコパワーが、2023年4月から建て替え工事を進めてきた新むつ小川原ウィンドファーム(青森県六ヶ所村)が、7月1日よりFIP(フィードインプレミアム)制度に基づく商業運転を開始した。
この発電...
日 刊
元売初!コスモが参画「JALとANAのCO2削減プログラム」(2025年7月10日の記事から)
コスモエネルギーホールディングスは7月7日、日本航空(JAL)および全日本空輸(ANA)が提供するCO2排出削減プログラムに、石油元売会社として初めて参画したことを発表した。
この取り組みは、コスモ...





〒104-0033
東京都中央区新川2-6-8
TEL: 03(3551)9201
FAX: 03(3551)9206