石油資源開発(JAPEX)や岩谷産業などが出資する田原バイオマス発電所(愛知県田原市)は5月27日、出資会社や行政・地元関係者らを招き、竣工式を開催した。
JAPEXの山下通郎社長は、同発電所がこれからの脱炭素社会の実現に向けて必要不可欠な再生可能エネルギー源と強調。
市は2050年までに「ゼロカーボンシティ」を目指しており、今後、長期間にわたって発電所が地元に必要とされるよう努め、安定的かつ持続可能な形で地元にクリーンな電力を提供していくと述べた。
燃料となる木質ペレットは、東南アジアから輸入。荷揚げしたペレットは、専用コンテナ(約20トン)に充てんしてトレーラーで運搬することで、粉じんの飛散を抑えている。年間消費量は20万トン(コンテナを1日30個超消費)。
ボイラは炉内で珪砂とペレットを混合することで、燃焼温度の変動を抑制。完全燃焼を助ける。
燃焼温度を800度~900度と低くすることで、NOx(窒素酸化物)の発生量を抑制している。
JAPEXなど出資の田原バイオマス発電所の竣工式(2025年5月29日の記事から)

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