出光興産と出光タンカーはこのほど、環境対応VLCC(大型原油タンカー)2隻の建造を決定。竣工は2028年および2029年を予定している。
同船は、メタノールおよび重油を燃料として使用できる「二元燃料焚き」となっており、出光タンカー、飯野海運、日本郵船、日本シップヤードの4社コンソーシアムで策定したデザインコンセプトを採用する。
また、二元燃料主機に加え、主機プロペラ軸の回転を利用して発電する軸発電機、VLCCでは世界初(出光タンカー調べ、2025年4月時点)となる風力推進補助装置「ローターセイル」を2本搭載。
これらの仕様により、2025年以降の契約船について国際規制「EEDI(Energy Efficiency Design Index=エネルギー効率設計指標)フェーズ3」が求めるCO2排出量の基準値比30%削減に対して、今回建造する2隻は40%以上の削減を達成する。
出光、環境対応VLCC2隻の建造を決定(2025年5月28日の記事から)

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